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佐川急便、京都の集配、トラックから台車へシフト

2011年10月13日 (木)
四条高倉サービスセンター

四条高倉サービスセンター

話題佐川急便は13日、合同会社KICSと協働で行う実証実験が、全日本トラック協会が国からの助成金を活用して行う低炭素型自動車交通推進事業に採択されたと発表した。

 

応募した事業は、京都市の都心商業地区で集配拠点を整備し、通常トラックで集配を行うエリアを台車での集配に切り替えることにより、省エネルギー化・低炭素化の実現を図るもの。

 

現在、このエリアでは佐川急便のトラック24台が集配を行っているが、新たにサービスセンターを設置することで、将来的にトラックでの集配から台車での集配に最大8割切り替えることを目標に取り組む。

 

佐川急便では、主に大都市圏の都心部を中心に、トラックなどを使用せず、台車や三輪自転車を用いてきめ細かく集配を行うサービス拠点として「サービスセンター」を配置しており、一拠点で、トラック約4-5台に相当する集配エリアを担当する。また、自動車免許を必要としないため、多くの女性従業員が勤務している。2010年度までの累計で約480か所の設置、1260台の増車抑制に貢献したという。

 

今回の取り組みによるCO2排出削減効果は、前年比で約80%減を見込む。また、集配エリアにサービスセンターなど小規模店舗を設置することにより、地域に密着したきめ細かい対応が可能となり、顧客満足度の向上にもつながるとしている。

 

効果検証は11月10日から2012年1月10日までの2か月間で行い、2012年1月末の協議会で実験の成果報告と実験結果から抽出された今後の課題整理についての協議を行う。

 

9月21日から1店舗目として京都市中京区にサービスセンターを開設し、業務を開始した。今後、京都市の都心商業地区へサービスセンターを展開する。2013年までにはトラックでの集配を最小限にし、このエリアでの集配を台車、三輪自転車などへ転換していく計画。