荷主静岡県裾野市に実証都市「ウーブン・シティ」の開設を進めているトヨタ自動車は4日、同都市を9月25日に開業すると発表した。9月以降にトヨタの関係者を中心に入居を開始し、2026年度以降、その他の入居者を受け入れる。住民の協力も得て、新たな技術や製品、サービスなどの実証を行う「インベンターズ」としてデンソーやアイシンなどトヨタグループをはじめ、ダイキンや日清食品、共立製薬など19社も参画する。
ウーブン・シティは20年に構想が公表され、昨年10月には第1期エリアの整備が完了した。現在は街びらきに向けて、実証の準備や参画する企業を募集などが進められている。
今年1月に、ダイキンやダイドードリンコ、日清食品など5社がトヨタと子会社のウーブン・バイ・トヨタとともに、それぞれ実証実験を進めることを発表していたが、この日、新たに12社の参加が発表された。
12社のうち10社は、デンソーやアイシン、トヨタ紡績などのグループ会社で、残る2社は共立製薬とロケット開発のスタートアップ、インターステラテクノロジズ。動物用の医薬品を製造する共立製薬は「ペットと人のより良い共生社会のあり方」をテーマに実証に取り組む。また、インターステラテクノロジズはウーブン・シティ内の実証ではなく、トヨタとウーブン・バイ・トヨタの協力を得ながら、ロケット開発を進める。

(出所:トヨタ自動車)
トヨタでは今後も実証実験などを行う企業や研究機関を募集し、スタートアップや起業家、大学・研究機関を対象としたアクセラレータープログラムを25日に公表する。
ウーブン・シティの第1期エリアは敷地面積4万7000平方メートルで、既に第2期エリアの開発も進められている。第1期エリアには、当初トヨタ関係者ら100人程度が入居し、最終的には360人程度が居住する。
今後、街の開発を進め、最終的には約70万平方メートルに2000人が生活する実証都市の実現を目指す。
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