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成田税関支署調べ

覚醒剤の密輸形態、貨物へシフトする傾向

2016年2月23日 (火)

事件・事故東京税関成田税関支署が22日に公表した2015年の成田国際空港の密輸状況によると、同支署で摘発した覚醒剤密輸入事件は摘発件数18件、押収量80キロで、密輸形態が貨物にシフトする傾向を示した。

覚醒剤の密輸形態、貨物へシフト傾向明らかに

▲横浜税関で貨物から密輸を摘発した事例(出所:東京税関成田税関支署)

成田空港管内で押収した覚醒剤のうち、最も押収量が多かった形態は航空貨物によるもので、全押収量の半分を超える44キロ。東京税関管内に範囲を広げても、商業貨物によるものが217キロ中149キロと過半を占め、貨物を利用した密輸が増えた。

密輸した覚醒剤を隠す手口としては、ボンベや化粧箱、お茶袋などに偽装した巧妙なものがあったという。

覚醒剤以外では、大麻の密輸が摘発件数15件と昨年と同水準、押収量は1キロと減少した。一方、大麻の薬効成分「THC」を高濃度に濃縮した新たな大麻製品(ペースト状)の摘発があった。

このほかの麻薬の密輸は摘発件数8件、押収量22キロとともに増加。大口のコカインの摘発(18キロ)があり、押収量の増加につながった。

指定薬物の密輸は摘発件数2件、押収量48グラムで、いずれも「RUSH」と呼ばれる亜硝酸エステル系の薬物だった。