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財務省調べ、不正薬物9年ぶり1トン超

不正薬物押収量が急増、覚せい剤密輸の大口化顕著

2014年2月19日 (水)

話題財務省は18日、全国の税関で2013年に取り締まった関税法違反事件の状況をまとめた。不正薬物の押収量が9年ぶりに1トンを上回る深刻な状況となり、航空機の旅客による覚醒剤の押収量は過去最高を記録した。

不正薬物は、摘発件数が382件(前年比24%増)、押収量は1007キロ(61%増)と大幅に増加し、深刻な状況となった。押収量が1トンを上回るのは04年以来9年ぶり。

覚醒剤事犯の摘発件数は154件(9%増)、押収量は859キロ(78%増)と大幅に増加。押収量が800キロを上回るのは00年以来13年ぶりで、密輸入手口の「大口化傾向」が顕著にみられた。

海上貨物から200キロの大口事犯を2件摘発したなど、押収量5キロ超の密輸入事犯が26件(53%増)と大幅に増加。航空機旅客による押収量も304キロと過去最高だった10年の235キロを大幅に更新した。

押収量の半数以上が土産品などに細工をして隠匿していたほか、50代以上の密輸入者が全体の4割以上を占めた。密輸仕出地が短期間で「目まぐるしく変化」し、近年増加傾向にあったアフリカ、欧州が減少した一方でインドを中心としたアジアや中国が急増した。

このほか、北朝鮮関連として仕向地を韓国や中国と偽って、北朝鮮向けに中古タイヤや自動車を輸出した事犯を告発した。

不正薬物押収量が急増、覚せい剤密輸も「大口化」顕著

不正薬物押収量が急増、覚せい剤密輸も「大口化」顕著(出所:財務省)