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消費財流通15社、飲料用梱包資材を標準化

2011年10月18日 (火)

荷主消費財流通業界の15社が主体となって2010年10月に立ち上げたカートンプロジェクト委員会の参加企業は18日、「飲料市場の梱包資材(ダンボールカートン)の標準化・規格化」概要を発表した。規格は広く採用されることを期待してプロジェクトの委員会への参加企業に限らずオープンに紹介していく、としている。

 

カートンプロジェクトは、環境サステナビリティへの貢献とサプライチェーンの作業効率向上のため、非競争分野の共通課題を対象に、製配販3層による協働の取り組みを推進している。

 

今回発表したのは、500mlペットボトル入り茶系飲料の梱包資材(ダンボールカートン)の標準化・規格化で、「カットテープの廃止、持ち手の廃止」「印刷外装表示のガイドライン」「短側面フラップの面積縮小」の3施策により、ダンボールカートン1ケースあたり4-10%のCO2排出量を削減する。

 

印刷外装表示のガイドラインとカットのミシン目を残してカットテープのみを廃止する施策では、アサヒ飲料、伊藤園、キリンビバレッジ、サッポロ飲料、サントリー食品インターナショナル、日本コカ・コーラ、イオントップバリュ製の500mlペットボトル入り茶系飲料を対象に、2012年の出荷品から参加各社が順次切り替えを検討。

 

短側面フラップの面積を縮小する取り組みは、イオン、イズミヤ、ローソンの首都圏の一部店舗で、アサヒ飲料「十六茶」、伊藤園「おーいお茶」、キリンビバレッジ「生茶」、サントリー食品インターナショナル「伊右衛門」、日本コカ・コーラ「綾鷹」の5アイテムを対象に10月下旬の出荷品から切り替え、数量がなくなり次第いったん終了する。

 

カットテープの廃止では1ケースあたり約0.87グラム、短側面フラップの面積縮小では1ケース約7-18グラムをそれぞれ削減するとともに、標準化による小売、卸の現場作業効率の向上につなげる。

 

■参加企業
メーカー(8社):アサヒ飲料、味の素、伊藤園、花王、キリンビバレッジ(キリンホールディングス)、サッポロ飲料(サッポロホールディングス)、サントリー食品インターナショナル、日本コカ・コーラ
卸(4社):伊藤忠食品、国分、三井食品、三菱食品
小売(3社):イオン、イズミヤ、ローソン