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不二越、クリスマスブローチの生産増強

2011年10月19日 (水)

産業・一般不二越は、航空機や発電機の需要の急増に対応するため、ガスタービンの高精度な溝加工を実現するクリスマスブローチの生産能力を増強する。

 

クリスマスブローチはタービンディスクのブレード溝部分を形状を高精度に加工する工具で、同社製のクリスマスブローチは、世界シェア30%を超えるトップシェアを占めている。

 

タービンの主力用途である航空機、発電機は、ともに今後の市場の伸長が期待されており、特に航空機市場は、新興国の旅客輸送量の増加、格安航空会社の拡大、燃費向上を狙いとした新型航空機の投入など、ジェットエンジンの加工に使われるクリスマスブローチの中長期的な需要の拡大が見込まれる。

 

こうした需要に対応するため、富山事業所にあるブローチ工場内にクリスマスブローチ専用の加工設備を導入し、生産能力の拡大を行う。併せてサイズ別整流化生産の構築や設備レイアウトの見直し、熟練工に依存している人手作業の機械化・自動化を進め、生産性の改善を図る。

 

設備投資額は5億円で、2012年6月から増産を開始し、13年1月には生産能力を1.5倍へ拡大する。これにより、販売額を現在の月額1億円から1.5億円に引き上げる。