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カゴメ、トマト供給強化へポルトガルに研究拠点

2016年3月8日 (火)

フードカゴメは、世界的なトマトの需要増大に対応する供給体制を整えるため、農業を中心に新たな事業機会の獲得を目指す研究施設をポルトガルに設立し、本格稼働させた。

3月に自社トマト加工工場を運営しているポルトガルで「カゴメアグリビジネス研究開発センター」を開設、グローバルトマト事業の拡大を支える研究開発活動を開始したもので、種子事業から一次加工事業まで幅広い領域を対象とする。

トマトの消費量は世界で1億4000万トンと多く、内訳は生食用1億トン、加工用が4000万トンとなっている。加工用トマトは2021年にさらに1000万トンが必要になるとみられている。

こうした需要増に対応するためには「現在の世界の供給体制だけでは難しく、これまで主要産地ではなかった国での新たなトマト産地育成や、新たな農業技術開発による既存産地での単収(面積あたりの収穫量)アップなどに取り組んでいく必要がある」と判断した。