カゴメ、北海道千歳市に新工場用地を取得

フードカゴメは27日、北海道千歳市に新工場の建設用地を取得すると発表した。工場ではトマトジュースや野菜ジュース、トマトソースの原料となるトマト一次加工品（トマトペースト、トマトピューレー）を製造する。

同社は国産加工用トマトを使用した飲料や食品の需要が高まる一方、気候変動や生産者減少の影響で既存産地だけでは安定確保が難しい状況にある。北海道は広大な耕作地を有し、大型収穫機の活用による効率的な農業が可能で、産地拡大に適した環境と位置付ける。

現在は那須工場（栃木県那須塩原市）で一次加工を行っており、北海道からの輸送効率や環境負荷に課題があったことから、新たな加工拠点の必要性を判断した。

新工場の名称は「カゴメ千歳工場」（仮称）で、建設予定地は千歳臨空工業団地内の泉沢地区。敷地面積は3万2614平方メートル、土地取得価格は4億円。生産品目はトマトペーストとトマトピューレーで、生産規模は年間4000-6000トンの加工用トマトの一次加工を見込む。稼働時期は2028年を予定している。

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