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長崎県と連携協定、離島産品の販路拡大を支援

ヤマト、長崎県の離島から関東へ翌日午前配達開始

2016年3月24日 (木)
ヤマト、長崎県の離島から関東へ翌日午前配達開始

(出所:ヤマト運輸)

ロジスティクス長崎県とヤマト運輸は24日、同県の離島(五島、壱岐、対馬)産品の国内販路拡大を通じ、地域活性化や雇用創出を図るため、「ながさき『しまねこ』プロジェクト」に関する連携協定を締結した。

長崎県の離島は、暖流の対馬海流や豊かな農水産資源に恵まれる一方、大消費地の首都圏と遠く離れ、生鮮品を飲食店や小売店などへ販路拡大するには、輸送スピードが課題だった。

また、飲食店や小売店は希少価値の高い食材を仕入れ、集客を図ろうとする中、調達力や食材発注の手間などに課題を抱えていた。

ヤマト、長崎県の離島から関東へ翌日午前配達開始3そこで長崎県とヤマト運輸、ヤマトグループ各社は連携協定を締結。収穫(漁獲)された離島の旬の食材を、関東へ翌日午前中に配達する取り組みを開始する。さらに、決済や受発注システムの構築、生産者と飲食店をマッチングさせる商談会の開催など、県とヤマトグループが連携し、生産者や飲食店がより高付加価値のビジネスを展開できるよう支援する。

これらの離島ではこれまで、関東への配達が翌々日エリアとなっていたが、ヤマトグループの輸送ネットワークを組み合わせることで翌日午前中に配達。離島という立地条件を希少価値という付加価値に変え、鮮度を保持したまま大消費地の関東の飲食店などへ配達する。

また、生産者は出荷量がまとまりにくい多品種少量生産の産品を多頻度小口輸送できるようになるため、配送車両などをチャーターするのに比べ低コストで販売先へ納品できる効果を見込む。

これらの取り組みに合わせ、4月1日に事業者向け「しまねこECサイト」を新設し、離島の旬の食材を産地直送する体制を整える。受注管理から配送、決済など通販業務に必要なサービスを提供することで、生産者は安心して販路を拡大でき、より品質の高い産品の生産に専念できる環境を創出する。

ヤマト、長崎県の離島から関東へ翌日午前配達開始2

■「しまねこECサイト」
http://nagasakishimaneko.com/