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熊本地方地震、熊本県内の営業倉庫10件で被災確認

2016年4月15日 (金)

ロジスティクス熊本県熊本地方で14日に発生した地震を受け、国土交通省は15日5時30分時点の災害情報をまとめた。熊本県内の営業倉庫10件で保管物品の荷崩れ、壁のひび割れ、屋根の内張り落下の被害が確認された。

九州自動車道下り線の路肩崩落でトラックが立ち往生しているが、現在、被害状況などの確認を進めている。このほかのトラック関係の被害状況は確認されていない。

また、通行止めとなっているのは、高速道路4区間、自動車専用道路(直轄国道)2区間、補助国道6区間、都道府県道や政令市道30区間。

九州自動車道では、南関ICとえびのICの間で通行止めとなっており、このうち南関IC-益城熊本空港IC、松橋IC-えびのICは緊急車両のみ通行が可能。益城熊本空港IC-松橋ICでは路面陥没、路面段差、路面隆起、路面クラックなどが多数発生している。橋梁ジョイント部に段差が生じている橋梁が4橋、路面損傷による車両被害が3件発生した。これまでのところ、人的被害は確認されていない。南九州西回り自動車道の八代JCT-日奈久IC、日奈久IC-津奈木ICは、緊急車両のみ通行が可能。

国道57号線の熊本市田迎町田井島交差点では、路面が12センチ沈下している。道路は6車線で、交差点中央を避けて直進することが可能。

都道府県道や政令市道で通行止めとなっているのは、熊本県21区間、熊本市6区間、大分県2区間、宮崎県1区間の合わせて30区間。

熊本県道では落石が10件、橋梁段差4件、路面亀裂2件、路面段差1件、路面陥没1件、火災2件、民家崩壊1件の被害が確認されている。熊本市道は、橋梁段差2件、橋梁ひび割れ1件、法面亀裂1件、アーケード倒壊1件、アーケード倒壊の恐れ1件。大分県道と宮崎県道の通行止めとなっている3区間は、すべて落石によるもの。

熊本港では、アクセス道路(橋梁)が点検中のため、港内への車両の進入を禁止中。岸壁背後の道路に一部亀裂がみつかったが、背後の建物を含め、倒壊などの大きな被害はないとみられる。国交省では、引き続き詳細調査を進める。