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SBSロジテム、千代田区の超小型EV配送実験に参画

2011年11月14日 (月)
実証実験で使用している超小型電気自動車

実証実験で使用している超小型電気自動車

話題SBSホールディングスは14日、関東地区で企業間の小口貨物集配サービスを手掛けるSBSロジテム(東京都江東区)が、東京都千代田区が10月から2012年2月にかけて実施している「超小型電気自動車による配送実証実験」にモニター企業として参加していることを発表した。

 

千代田区は、再開発による大型ビルの開業などにより、物流量の増大が続いている一方、物流事業者は効率や環境面からトラックから自転車やリヤカーなどへ転換する動きがみられる。しかし、違法な歩道上での荷捌きが増えるなどまちづくりの課題となっていることから、実証実験ではこれらの解決手段として、超小型電気自動車による実配送を検証する。

 

SBSロジテムは、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県に特化した企業間即日配送サービス「関東即配ビジネス便」を主力事業とし、数万か所に及ぶ事務所や店舗などに対し、年間約1200万個を超える荷物を取り扱っており、同区でも多くの顧客がサービスを利用している。

 

同社が担当する実証実験は今月7日から12月4日までの約1か月間で、貸与された超小型電気自動車を業務に使用し、積載量・荷室の大きさ・スロープ走行のパワーなどの車両性能、移動距離・配送時間・個数などの変化、駐車スペースの変化と管理費、秋葉原地区にある同社サテライトで使用している電動自転車との比較など、数多くのデータ収集を行う。

 

今回使用する電気自動車は、1人乗りの超小型タイプで、最高時速が50キロメートルの「トヨタコムス」。1回の充電で約45キロメートル走行でき、荷室は後部に2段、30キログラムまで積載できる。

 

SBSロジテムはこれまでも簡易梱包の推進、サテライトオフィスの設置、電動自転車での集配など、さまざまな環境負荷軽減対策に取り組んできたが、実証実験に参加することで千代田区のまちづくりに貢献するとともに、同社事業でも電気自動車による環境に優しい物流サービスの実現を目指すとしている。