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コクヨS&T、中国のノートメーカー最大手をM&A

2011年11月22日 (火)

荷主コクヨS&T(大阪市)は22日、中国のノートメーカー最大手「何如文化用品(深セン)有限公司」の事業を承継することに合意した、と発表した。今後、具体的な協議に入り、来年夏ごろの事業承継を目指す。

 

何如文化用品(深セン)有限公司は創業22年のノートを中心とした紙製品製造・販売会社で、中国の無線綴じノート市場の中で高品質ノートとして高い認知度を持つ「Gambol」ブランドを展開、大きな生産能力と中国全土で広範な卸販売網を保有している。

 

今回の事業承継の主な対象範囲は、「Gambol」ブランドの商標、紙製品の生産設備(小型汎用機-無線綴じノート製造機など総数300台)、販売網(中国全土に販売店約5000店舗を帳合に持つ卸70社との販路)など。

 

この事業承継により、上海奉賢区に建設する新工場のノート生産設備(深センから移設)を一気に獲得する。この生産体制ができあがることで、企画・開発、現地生産、販売までのバリューチェーンの構築が整い、内需獲得体制を確立することから、コクヨの中国ノート事業は、一躍トップシェアとなる。

 

さらに、将来的にはノート以外の文具の企画・開発も行い、事業承継で獲得する流通網を有効活用することで、2020年の目標である売上高100億円実現に向けて事業拡大を図る。

 

事業承継は、コクヨS&Tの子会社「国誉商業(上海)有限公司」が行う。同社では既に中国市場でCampusノートの販売を行っており、2010年には40社を超える大手有力卸との取引を通じ、約200万冊(日本からの生産輸出)のノートの販売実績を上げ、今回の事業承継の円滑な移行に向けた活動体制を整備している。