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ダブル・スコープ、韓国に315億円投じ新生産拠点

2016年5月31日 (火)

拠点・施設リチウムイオン2次電池用セパレータの開発・製造を行うダブル・スコープは30日、韓国現地子会社のWスコープコリアが操業中の2区画に加え、新たに工場用地を取得し生産拠点を新設することとし、この第1段階としてセパレータ生産設備を4ライン増設すると発表した。設備には185億円投じ、資金は増資資金85億円、銀行融資100億円を調達して賄う。

ダブル・スコープ、韓国に315億円投じ新生産拠点1

Wスコープコリアが使用中の梧倉科学産業団地内の敷地では6本のラインが稼働中で、3本の建設計画が進行している。これらに加え、ダブル・スコープグループではさらなる生産能力増強のため、2月22日に韓国忠清北道、忠州市と工場用地6万坪を取得する覚書を締結した。また、4月には韓国企画財政部に対し海外直接投資(FDI)も申請。

忠清北道との契約では、2022年までに総額315億円支払い、敷地面積20万平方メートルを50年賃借する。315億円のうち、生産設備や付帯設備に185億円を投じる。

100億円の銀行融資を受けるため、三井住友銀行、みずほ銀行、横浜銀行とコミット型タームローン契約を7月1日に結ぶ。

コミット型タームローンは、一定金額を上限としてあらかじめ実行可能期間を定め、数回に分けて借り入れることが可能なタームローンで、これにより新設備の投資額に充当する資金を得た。

ダブル・スコープは、生産設備3本の新設に加え今回の4ラインがすべて稼働すれば、15年末の生産能力に対し2.5倍の生産能力になると想定する。

■覚書締結概要
所在地:韓国忠清北道忠州市大召院面
投資総額:2020年までにUSD3億(315億円)
敷地面積:20万平方メートル
取得方法:50年の賃貸借契約

■計画概要
投資金額:総額315億円のうち、合計185億円(生産設備135億円、コーティング装置含む付帯設備50億円)
投資の概要:セパレータ生産設備4ライン
量産開始予定:2020年中