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クボタ、米国に中型トラクタの生産拠点を新設

2011年11月29日 (火)

拠点・施設クボタは28日、米国に中型トラクタの生産工場を新設すると発表した。来年1月に着工、2013年1月から量産を開始する。

 

同社の中型トラクタは米国でトップシェアを維持しており、近年は牧草地管理や干草の運搬など、農業関連分野の市場に適合した機械を投入して事業領域を拡大。軽土木用途や庭園管理用を中心に事業の拡大を見込んでいる。

 

工場の新設は、北米市場で韓国、中国、インドなどアジア諸国製のトラクタの増加に対抗する狙いもある。トラクタの現地生産拠点の設立で、円高リスクを軽減するとともに、基幹部品を日本だけでなく、タイの生産拠点などから調達する世界最適地調達を行うことでコスト競争力を強化する。

 

新工場は、米国ジョージア州ジェファーソンにあるクボタインダストリアルイクイップメント(KIE)の敷地内に新設。現在KIEで行っている、インプルメントやタイヤの装着などの作業とトラクタの生産を1か所に集中させることで、生産効率を向上させ、受注から製品納入までのリードタイムを短縮する。

 

トラクタ工場の建屋面積は4.3万平方メートル(KIE敷地面積35.6万平方メートル)で、約7320万米ドル(約55億円)を投じ、30-50馬力クラスの北米向け中型トラクタを2013年1月から量産する。生産能力は年間2万2000台。