拠点・施設クボタは19日、中国の現地法人「久保田農業機械(蘇州)」で来年1月からトラクタの生産を開始する、と発表した。現地生産により、コスト競争力を強化し、中国市場でトラクタの拡販を目指す。
同社は、中国で農業の機械化需要が高まった1998年に現地法人を設立して、コンバイン、田植機の生産と販売を行い、トラクタは09年に中国市場へ投入、日本からの輸出販売を行っている。
今後、中国でさらに販売を拡大するためには、コスト競争力の強化が課題だとして、現地生産により、為替変動リスクを低減するとともに、2014年に量産を開始する「久保田発動機(無錫)」から基幹部品であるエンジンを調達するなど、部品の現地調達率を引き上げることでコスト競争力を強化する。
中国で拡大している高馬力の需要に対応するため、70馬力クラスのトラクタから生産を開始し、16年には100馬力以上のトラクタの生産も開始する計画。
■新工場の概要
所在地 | 中国 江蘇省 蘇州市 |
生産面積 | 11,000m2(KAMSのレンタル工場内) |
投資額 | 約3億円 |
生産品目 | 中国市場向けトラクタ |
生産能力 | 約1万台/年(2015年時点) |
量産開始 | 2013年1月予定 |
従業員数 | トラクタ生産従事者 約200名(2015年時点) |