調査・データ東京商工リサーチが8日に発表した5月の全国倒産集計によると、負債額1000万円以上の倒産件数は2016年に入って最も少ない671件(前年同月比7.32%減)となった。5月としては26年ぶりに700件を下回った。
このうち運輸業の倒産件数は昨年5月より8.69%少ない21件で、負債総額も35.89%減の14億6800万円となった。
一方、帝国データバンクが同日発表した同様の集計では、倒産件数が652件(8%減)と3か月連続で前年同月実績を下回り、運輸・通信業も19.2%減の21件と、東京商工リサーチの集計結果と同様の傾向を示した。
運輸業では、燃料価格が低いレベルで推移していることに加え、運賃の適正化によって収益環境の改善が進んでいることが倒産件数・負債総額の減少につながっているとみられる。