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セシール、穴吹興産子会社に物流センター運営委託へ

2011年11月30日 (水)

アパレル穴吹興産の子会社で人材派遣事業などを展開するクリエアナブキ(香川県高松市)は30日、カタログ通販大手のセシール(同)の子会社「セシールビジネス&スタッフィング」(CBS)が手掛ける事業のうち、セシールの物流オペレーション受託事業を2012年3月1日付で取得するとともに、セシールとの間で5年程度の物流業務委託契約を結ぶと発表した。

 

セシールの物流業務は、昨年まで物流子会社のセシールロジスティクス(2010年4月1日付でセシールに吸収合併)にセンター運営と輸配送業務を委託し、さらにセシールロジスティクスが人材事業に強みを持つCBSに物流センターのオペレーション業務を委託する形で運営していた。

 

その後、セシールロジスティクスを吸収合併して物流業務を自社運営に切り替えたが、アパレル商品中心のカタログ通販という業態の特性上、季節波動が大きく、労務コストの最適化が課題となっていた。

 

クリエアナブキは、事務系の人材派遣や業務請負事業を得意としているが、派遣規制強化の流れの中で、グループ売上高の9割以上を占める人材派遣事業で減収傾向を余儀なくされており、派遣に次ぐ収益の柱を構築することが急務となっていた。

 

こうした両社の事業環境から利害が一致。セシールとしては物流センターのオペレーション業務を委託することで、労務コストの変動費化を図り、季節波動リスクの解消につなげたい考えで、クリエアナブキは業務請負事業の売上を底上げすることによって収益構造の改善につなげるとともに、物流センター運営のノウハウ蓄積による新たな事業領域の開拓を目指す。

 

クリエアナブキでは「今回の事業取得を機に、まずは地元の香川県を中心に物流センター運営業務の受託事業を拡大したい」と話している。