話題3月5日と6日の2日間、プロロジスが茨城県古河市に開発した国内最大級のHAZMAT(危険物)倉庫群「プロロジスパーク古河7」の完成内覧会が開催される。同施設は2月19日に完成したばかりの全10棟からなる最新鋭施設。特殊倉庫建設で国内トップクラスのノウハウを持つ三和建設が設計・施工を手掛けた。

▲プロロジスパーク古河7(出所:プロロジス)
プロロジスが一昨年開催した、「プロロジスパーク古河6」(HAZMAT倉庫8棟)の完成内覧会では、募集開始直後に定員が満員となるほどの盛況。また、昨年12月に本誌とプロロジスなどが共催したオンラインイベント「危険物倉庫緊急サミット第2弾」においても、300人を超える視聴者を集め、切実な感想が多く寄せられた。今、危険物倉庫に対する業界の熱量は、かつてないほどの高まりを見せている。
なぜ、これほどまでに危険物倉庫への関心が沸騰しているのか。背景にあるのは、危険品物流を覆う深刻な危機感だ。日用品からリチウムイオンバッテリーまで、危険物に該当する製品の需要が爆発的に拡大する一方、厳格な消防法に縛られる危険物倉庫の絶対数が不足し、在庫集約に伴う指定数量超過で「保管場所がない」という悲鳴が絶えない。

▲プロロジスパーク古河全景。右手前が古河7、中央の空いた場所が古河8予定地(出所:プロロジス)
さらに深刻なのが、物流の2024年問題やコンプライアンス強化に伴う「運べないリスク」の顕在化だ。これまで路線便(混載便)で運べていた危険物が受託拒否に遭い、高コストなチャーター便を使わざるを得ない状況に陥っているという。必要な資格やノウハウを持つドライバーが減少しており、保管と輸送の二重苦が、サプライチェーンの首を絞めつけている。
こうした八方塞がりの状況を打開するアプローチとして誕生したのが、プロロジスパーク古河7だ。同施設が極めて希少な理由は、単なる危険物倉庫の集積にとどまらず、隣接する大型マルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」との一体運用を可能にしている点にある。一般品と危険品を同じ敷地内で管理することで、別々の倉庫間を走らせていた横持ち輸送を無くし、在庫の一元化によるオペレーション効率の向上を実現する。北関東自動車道や首都圏中央連絡自動車道(圏央道)など主要大動脈へのアクセスに優れ、敷地内には複数社が同時に使用できるシェアオフィスも備える。さらに、雨天時や猛暑下でも作業を止めない5メートル張り出しの大庇など、三和建設とプロロジスのノウハウが結集した最新鋭のハード設計が随所に施されている。

▲各棟から車路まで大きなスペースを取り、荷役と通過車両が干渉しないレイアウトとした
そして、今回の内覧会そのものが、業界関係者にとって見逃せない「極めて希少な機会」となっている。その理由は大きく三つある。
第一に、危険物倉庫の内部を直接見学できるのは「竣工直後の今だけ」であるという点だ。ひとたび入居企業が決定し、実際の危険品の保管が始まってしまえば、厳格な消防法や高度なセキュリティの観点から、部外者が庫内に立ち入ることは事実上不可能。真新しい最新鋭の設備をその目で確認できるのは、このタイミングをおいてほかにない。

▲三和建設の松本孝文執行役員
第二に、「危険物倉庫のプロ」である三和建設の松本孝文執行役員が、現地視察ツアーを直接案内することだ。数々の特殊倉庫建設を手掛けてきたスペシャリストから、複雑な消防法の解説や、トラックの待機時間削減・荷役効率化を狙った最新設備の意図を、実際の現場を歩きながら直接聞くことができる。
第三に、化成品の専門商社として100年以上の歴史を持ち、サプライチェーンの課題解決に取り組む長瀬産業によるミニセミナーが同時開催されることだ。同社が展開する「化学品AI共同物流マッチングサービス」は、AIを活用して最適な混載・帰り便をマッチングし、輸送リソースの枯渇を防ぐ画期的な仕組み。ハードの視察に加えて、ソフト面からの強力な解決策が提示される。

▲危険品倉庫としての高い機能性だけでなく、快適なシェアオフィスも完備している(出所:プロロジス)
単なる物件の紹介にとどまらず、保管と輸送の危機を突破するための「学びの場」として設計された今回の内覧会。プロロジス開発部の佐藤英征部長は、その狙いを次のように語る。

▲プロロジス開発部の佐藤英征部長
「危険物倉庫とはどのような施設なのか、まずは見てみたいという導入の目的でご来場いただいても全く構いません。三和建設様が手掛ける最新鋭の危険物倉庫の造り方や、長瀬産業様が推進する共同物流への関心だけでも大歓迎です。単に施設を借りていただくことだけが、今回の内覧会の目的ではありません。危険品を扱う皆様に、課題解決のヒントを持ち帰っていただく場になればと考えています」
ハードの最適化とソフトの連携によって、運べない、保管できないという業界の悲鳴に応えるプロロジスパーク古河7。その全貌と、未来のサプライチェーンを救う協調の仕組みを体感できる機会は、3月5日と6日に迫っている。課題解決の糸口を探す荷主企業や物流企業は、このまたとない好機にぜひ現地へ足を運んでいただきたい。
※各日10時30分から、14時からの2回(全4回開催)、各回およそ90分
対象:荷主企業/物流会社
詳細・申込:https://www.prologis.co.jp/news-research/press-releases/260216
申込締切:2026年3月2日17時
問合せ:プロロジス開発部(担当:佐藤氏)
電話:0120-936-380
E-mail:pldnews@prologis.co.jp
■同時開催イベント
1:HAZMAT・危険物倉庫のプロによる現地視察ツアー
三和建設・松本孝文氏(大阪本店次長、リソウコ・ブランドマネジャー執行役員)、紀伊大義氏(大阪本店営業グループ)
※「プロロジスパーク古河6」「プロロジスパーク古河7」計18棟のHAZMAT・危険物倉庫建設に携わった三和建設担当者による現地視察ツアーを開催。
2:化学品輸送の現実と課題に関するミニセミナー「化学品・危険品共同物流の実現に向けて」
長瀬産業・谷本博信氏(機能化学品事業部トータルソリューション部ソリューション開発課統括)
※ドライバー不足や法規制強化で厳しさを増す危険品物流。長瀬産業の「化学品AI共同物流マッチングサービス」は、AIが最適な混載・帰り便を抽出して実車率を向上し、2024年問題や環境対応を解決。化学品の共同配送を支援し、持続可能な物流を実現する。
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