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ギーク国内3拠点目のLaaSセンター、フルフィル好調

2026年2月24日 (火)

話題ギークプラス(東京都渋谷区)はこのほど、茨城県古河市のマルチテナント型物流施設「プロロジスパーク古河4」内に開設した「古河LaaSセンター」を報道陣に公開した。相模原市、茨城県常総市に次ぐ国内3拠点目となる同センターの稼働により、同社のフルフィルメント事業の好調ぶりが浮き彫りとなった。

同社は現在、3000坪クラスのフルフィルメントセンターを1年に1拠点のペースで開設するなど、フルフィルメント事業が急速に拡大している。国内3拠点目のLaaSセンターとして「プロロジスパーク古河4」を選定した理由について、同社の嶋田由香里執行役員営業本部長は「例えば(ほかの物流施設で)賃料がすごく安いところがあったとしても、小口配送のカットオフ(集荷締め切り)が早いとお客さまのニーズには合致しない。ここは私たちが納得する時間まで対応してもらっており、デベロッパーのプロロジスにもロボットによるオペレーション構築に迅速かつ柔軟に対応してもらった」と説明し、バランスの取れた条件面が評価ポイントだったことを明かした。

▲ギークプラスの嶋田由香里執行役員

事業好調の背景には、ロボットベンダーならではのスピーディーな立ち上げと柔軟な対応力がある。例えば、古河LaaSセンターは、昨年10月中旬にプロロジスと契約し、11月上旬には出荷を開始。驚異的なスピードで立ち上がった。ニーズが寄せられる顧客層について嶋田氏は「事業が急拡大している新興企業や外資系企業が多く、彼らは既存3PLでは対応しきれないキャパシティー増加や柔軟なサービスを求めている」と語る。主にBtoBを手がける3PLは、土日出荷を行わないことで荷主のニーズを捉えきれない側面がある一方、ギークプラスでは土日祝日も出荷対応するなど、toC向けビジネスにも柔軟に対応している点が評価されている。

ギークプラスは物流ロボットベンダーとしての認知度が高いが、実際の事業領域はハードウエアの販売にとどまらない。嶋田氏は「『ロボットを作って売る会社』という認知がまだ強いと思うが、お客さまの課題解決のためにソフトウエア、コンサルティング、フルフィルメントへと事業を広げている。決してロボットを売るだけではない」と強調する。ロボット導入の初期コストを捻出できない企業に対し、フルフィルメント事業を通じて月額利用型でロボットオペレーションを体感してもらう狙いがある。さらに、計画系と実行系プロセスを一気通貫でサポートするサプライチェーンマネジメントシステム「skylaa」(スカイラ)を通じて「基幹システムを大きく改修することなく、柔軟に複数拠点の入出庫を管理できる」(嶋田氏)として、顧客のリスク分散や事業成長も支援する。

一見すると、自らフルフィルメントサービスを提供することは、ロボットの主要な販売先である3PLなどの物流企業と競合するようにも映る。しかし同社は、荷主のニーズに応じて3PL企業と共同提案に持ち込むなど、明確な棲み分けを行っている。ハードウエアの提供にとどまらず、顧客の自動化ニーズの段階に応じた総合的な課題解決ソリューションを提供することで、独自のポジションを確立しつつある。(鶴岡昇平)

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