北海道運輸局、マルタカ急送に事業停止処分

ロジスティクス北海道運輸局は5日、マルタカ急送（北海道沙流郡日高町）の本社営業所に対し、事業停止3日間と車両の使用停止290日車の行政処分を行った。

同運輸局によると、2010年12月28日、マルタカ急送の大型トラックが北海道茅部郡森町の凍結路面でスリップし、歩道を歩いていた歩行者をはねて死亡させる事故を引き起こした。同社はことし1月17日付で車両停止処分を受けたが、その後の事業改善が認められなかったことから、同運輸局が本社営業所に対して6月7日と14日に特別監査を実施した。

この結果、運転者の勤務時間、乗務時間が不適切、運転者台帳の作成のないものや不備、運転者に対する指導、監督不適切といった違反を確認した。同社は初任運転者に対する適性診断も受診させていなかったという。

今回の行政処分による同社の違反点数は34点で、同運輸局管内での累積違反点数は60点となった。