井本商運、199TEU積みコンテナ専用船｢みさき｣進水

荷主井本商運は6日、199TEU積みコンテナ専用船「みさき」の進水式を小池造船海運（広島県大崎上島町）で行ったと発表した。

同船は、艙内に防爆ファンや、防火構造隔壁を装備。船首に設置したスラスターを電動モーター駆動にしたことで、艙内の危険物積載区域が拡大され、暴露甲板上あわせて83TEUの危険物コンテナ積載を可能とした。セルガイド上部を段違いとすることで荷役スピードの向上を図っている。

冷凍コンテナは、最大56本を輸送する能力を持ち、サロンで集中監視が可能なモニタリングシステムを搭載している。IoTを活用した航海状況監視カメラを搭載しており、インターネット回線を介して船舶と陸上が気象・海象状況や荷役作業進捗の画像情報を共有することができる。

軸発電機を装備しており、発電機で航海中の船内消費電力をカバーし、A重油の消費を抑え、運航コストの削減を図っている。10月初旬に引き渡しを受け、東日本航路に就航する。

■主要目
全長：95.5メートル
幅：13.5メートル
深さ：7.05メートル／3.9メートル
満載喫水：3.82メートル
最大速力：14.69ノット
航行区域：沿海区域（非国際）
船級：JG
主要貨物：コンテナ（20、40、45対応）
最大人員：9人
起工：2016年5月11日
進水：2016年7月6日
完工：2016年10月10日