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DIC、液体運搬向けに高密封性の「蓋」発売

2016年7月6日 (水)

サービス・商品DICはこのほど、子会社のDICプラスチックが化学品や食品の運搬に使用可能な業務用プラスチックペール缶「ダイテナーシリーズ」(16L、18L、20L)に装着して使用する、繰り返し開閉可能な密封性の高いプラスチック製蓋「LSカバー」を開発し、販売を開始した。

DIC、液体運搬向けに高密封性の「蓋」発売2

プラスチックペール缶は、金属ペール缶と比べて傷、へこみによる運搬上のクレーム、腐食による内容物の品質劣化が発生しにくいため、さまざまな業界で採用が広がっている。

DIPプラスチックのダイテナーシリーズは、素材に高密度ポリエチレン(HDPE)を採用しており、優れた耐薬品性からインキや塗料、接着剤などの化学品用として食品衛生法に対応している。このため食品用として採用されるケースが多いが、これまでは密封する際にリシールできない形状の蓋を用いていたため、内容物を一度に使い切らない顧客から「繰り返し開閉できる密封性の高い蓋」を求める声が寄せられていた。

新製品は同社の設計技術を活用し、密封性に必要なパッキンの脱落を防ぎつつ、取り外しができる構造とすることで、洗浄や交換を可能にしたほか、蓋の固定と繰り返しの開閉を両立するために金属製のレバーバンドを、素材には本体と同じHDPEを、パッキンの素材には熱可塑性エラストマーを採用した。

DIPプラスチックでは、プラスチックペール缶、コンテナー、食品容器を扱う容器資材事業をブランディングの核として位置づけ、安全資材を含めた事業分野で研究開発に取り組み、2020年に売上高100億円を目指す。