ピックアップテーマ
 
テーマ一覧
 
スペシャルコンテンツ一覧

ダイキン工業、中国蘇州市にエアコン生産拠点開設

2012年1月4日 (水)

アパレルダイキン工業は、子会社の大金(中国)投資有限公司(北京市)を通じ、中国江蘇省蘇州市に住宅用エアコン、店舗用エアコンの生産会社「大金空調(蘇州)有限公司」を設立した。資本金は約150億円(12億人民元)で、4月から営業を開始する。

 

新会社の住宅用エアコン、店舗用エアコンの生産能力は、年間150万台とする計画で、同社で最大規模の生産能力を持つ。配管や樹脂部品などの内作比率を高め、材料投入から完成品出荷までの動線を短くして運搬ロスの極小化を狙った高効率生産ラインを構築。コスト競争力を高め、中国のボリュームゾーン市場で競争力のある生産体制を構築したい考え。

 

中国の空調市場は、地方都市を中心に急速に成長しており、2010年には約1.9兆円(世界需要の約18%)で米国に次ぐ2番目の規模とみられている。同社の中国事業は市場の成長を上回るスピードで拡大しており、これまでは「大金空調(上海)有限公司」で生産していたが、生産がひっ迫した状況になっていた。

 

今後、量産が必要な住宅用エアコン、店舗用エアコンを新会社で生産し、コスト競争力を向上させるとともに、従来の生産拠点では業務用エアコンを中心とした高機能製品の生産拠点として強化する。同社では「これにより、中国での生産体制を一段と強化・拡充し、中国市場での更なる拡大に対応した製品の安定供給を図る」としている。