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搬送ゼロ化、部材の共通化で在庫低減

ダイキン、米グッドマン社の生産・物流5拠点を統合

2015年1月7日 (水)

拠点・施設ダイキン工業は6日、米国子会社のグッドマン社(テキサス州ヒューストン市)が北米で空調事業の中長期的な事業拡大を目指し、ヒューストン郊外に新拠点を開設する、と発表した。

新拠点は、グッドマン社が米国で展開している4工場、物流拠点を統合して開設するもので、マーケティング、サポート機能なども新拠点に集約し、部門間の協業を図る。近日中に着工し、2016年中頃の稼動開始を目指す。

ダイキン工業は2012年にグッドマン社を買収し、北米で事業拡大に取り組んできたが、「さらなる成長を目指すためには生産能力の増強が不可欠」だとして、新拠点では生産設備の拡充とダイキンの先進的な生産技術の導入、生産効率の大幅な向上を促し、コスト競争力ある商品の継続的な創出を目指す。

また、米国に分散する4工場と物流拠点を統合し、生産・ロジスティクスを一体化することで、同社は「搬送ゼロ化、部材の共通化による在庫低減、完成品配送の効率化によるリードタイムの大幅短縮などのメリットを生み出せる」と強調。

北米の空調市場では、エネルギー規制の強化に対応して住宅用ユニタリ空調機の高効率化が求められていることから、高効率化に有効なインバータ技術を搭載した住宅用商品を昨年から販売を開始したが、今年度以降も積極的に投入する計画。

ダクト商品が主流となっていた北米でも、ダクトレス市場が年率20%以上のペースで成長しており、ダイキンが得意とするVRVやミニスプリット(日本式ルームエアコン)などのダクトレス商品が持つ省エネ性や快適性が評価されはじめているという。

新拠点の概要

所在地:米国テキサス州ヒューストン市
投資額:4.1億ドル
稼動時期:2016年中頃
建屋面積:35万平方メートル
生産品目:住宅用ユニタリ、VRV(ビル用マルチエアコン)、ガスファーネス、エアハンドリングユニット、PTAC(壁埋め込み型)、ルーフトップ、ミニスプリット(日本式ルームエアコン)