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ヤマト、秋田県産品の海外販売を決済面で支援

2016年8月29日 (月)

ロジスティクスヤマトホールディングスは8月29日、同社傘下のヤマトクレジットファイナンスが「あきた食彩プロデュース」(秋田市)による秋田県特産品の海外販売に決済サービス「クロネコ輸出ファクタリングサービス」を提供支援すると発表した。

24日に台北市で開かれた秋田県特産品の3回目となる試飲試食商談会で「輸出システム」の発足会が行われたが、商談会ではこれまで活発な商品紹介で商談が進む一方、貿易にかかわる経験不足や海外買い手からの商品代金回収の不安により、難航するケースもあったという。

海外の買い手が小規模で少額取引になることが多く、海外の買い手の信用力審査や商品代金回収にコストをかけることが難しい場合があるため、小額輸出取引でも海外の買い手の信用力審査から与信管理、商品代金の回収を行うサービスを望む声が寄せられていた。

こうした声を受け、あきた食彩プロデュースはクロネコ輸出ファクタリングサービスとヤマトグループの国際輸送を利用した輸出システムを開発。このほど準備が整い、輸出販売に必要な手続きを県内企業へ提供することとなった。

ヤマト、秋田県産品の海外販売を決済面で支援

(出所:ヤマトクレジットファイナンス)

クロネコ輸出ファクタリングサービスは、売り手(輸出者)の買い手(輸入者)に対する輸出債権を同社に債権譲渡することで、売り手の未回収リスクを解消するもので、売り手に代わって買い手の与信審査を行い、設定された利用限度額の中で、売り手がヤマトクレジットファイナンスへ債権譲渡する。

あらかじめ売り手と買い手の間で取り決められた決済条件にしたがって商品代金の決済を行うが、仮に買い手からの入金がなくても、売り手への支払いを取り決め通りに行うため、売り手は安心して掛け売りすることができる。