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7月の商業販売額、卸売業が8.2%減少

2016年8月30日 (火)

調査・データ経済産業省が30日発表した商業動態統計調査結果(速報)によると、7月の商業販売額は36兆8300億円で前年同月に比べて5.8%減少し た。このうち卸売業は24兆8280億円(8.2%減)で、小売業は12兆30億円(0.2%減)だった。季節調整済みの商業販売額は前月比0.8% 低下した。卸売業は0.2%上昇、小売業は1.4%上昇した。

■卸売業、繊維品卸売業21.1%減
卸売業を業種別にみると、繊維品卸売業が前年同月比21.1%の減少、衣服・身の回り品卸売業14.9%減、鉱物・金属材料卸売業14.9%減、「その他」の卸売業12.8%減、家具・建具・じゅう器卸売業12.5%減、化学製品卸売業11.7%減、各種商品卸売業が10.5%減、農畜産物・水産物卸売業8.3%減、医薬品・化粧品卸売業7.1%減、機械器具卸売業5.8%減、建築材料卸売業4.1%減となった。

一方、食料・飲料卸売業は0.7%増加した。

大規模卸売店販売額は8兆1323億円で11.1%減少した。商品別にみると、石油・石炭28.9%減、非鉄金属23.1%減、繊維品21.7%減、化学製品15.6%減、鉄鋼が14.9%減などとなった。一方、衣服・身の回り品1.2%増、家庭用電気機械器具1.1%増。

■百貨店販売額が4%減
小売業を業種別にみると、燃料小売業が11.9%の減少、無店舗小売業1%減、百貨店など各種商品小売業0.7%減、自動車小売業0.2%減。一方、飲食料品小売業2%増、織物・衣服・身の回り品小売業1.3%増、機械器具小売業0.8%増、「その他」小売業0.7%増、医薬品・化粧品小売業が同0.6%の増加となった。

7月の百貨 店・スーパー販売額は1兆7210億円(0.9%増)で、このうち百貨店は6165億円(4%減)、スーパーは1兆1046億円(1.6%増)となっ た。商品別にみると、衣料品1.3%減、飲食料品1.9%増、「その他」0.4%増となった。百貨店・スーパーの季節調整済前月比は1.2%上昇で、うち 百貨店が2.5%上昇、スーパーは0.2%低下した。

百貨店の主力商品である衣料品は、その他の衣料品が前年同月比4.8%の減少、婦人・子供服・洋品が3.3%減、紳士服・洋品が1.2%増、身の回り品が0.8%増となったため、衣料品全体では1.6%減少した。

飲食料品は0.3%減。「その他」の商品が3.6%増、家具5.6%減、家庭用品4.2%減、家庭用電気機械器具3.8%減、食堂・喫茶が1.6%減となったため、「その他」全体では1.6%増となった。

スーパーの衣料品は、「その他」の衣料品が14.1%減、婦人・子供服・洋品が0.1%減、紳士服・洋品が1.9%増、身の回り品が1.6%増となったため、衣料品全体では0.7%減少した。

主力の飲食料品は、2.5%増。家具14.9%減、家庭用品8.8%減、家庭用電気機械器具2.9%減、食堂・喫茶3.5%増、「その他」の商品1.6%増加したため、「その他」全体では0.6%減。

■コンビニ販売3.8%増
コンビニエンスストアの商品販売額・サービス売上高は1兆146億円(3.8%増)となった。商品別ではファーストフードと日配食品が3940億円 (5.8%増)、加工食品が2876億円(4.2%増)、非食品が3063億円(2.4%増)だったため、商品販売額は9879億円(4.3%増)に増え た。また、サービス売上高は536億円で3.8%減となった。