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東レ、中国西部に樹脂コンパウンドの生産拠点

2012年7月24日 (火)

アパレル東レは24日、中国に樹脂コンパウンドの新会社を設立したと発表した。四川省の成都市新津県新材料産業効能区に東麗塑料(成都)有限公司を設立し、10億円を投じて年間1万1000トンの能力を持つ樹脂コンパウンド設備を導入し、2013年10月の稼動開始を目指す。

 

同社はこれまで、華南・華東・華北それぞれの地域で樹脂コンパウンド事業を展開しており、2010年にはグループ中国樹脂事業を統括する東麗塑料(中国)有限公司(TPCH)を設立、3拠点を一体運営する体制を構築した。今回の新会社は、3地域に加えて中国西部でも樹脂コンパウンド事業を拡大するのが目的。

 

中国全土のエンジニアプラスチック樹脂需要は、自動車や家電用途を中心に年率12%程度の成長が見込まれているが、西部地区は17%と特に高い成長率が期待されていることから、成長する需要を取り込むために生産拠点を開設することにしたもの。

 

当初はPA、PBT、PPSなど自動車や家電用途で使用される樹脂を展開し、将来的には高付加価値化のため炭素繊維を使ったコンパウンドやLCPなどの特殊な樹脂も投入していく計画。