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淀川労基署

フォーク接触事故を「転んで負傷」と虚偽報告、書類送検

2016年11月11日 (金)

事件・事故淀川労働基準監督署は10日、フォークリフトによる災害であることを隠し「転んで負傷した」と虚偽の報告書を同労基署に提出したとして、大豊製罐(大阪府豊中市)と同社の代表取締役を労働安全衛生法違反の疑いで大阪地検に書類送検した。

大阪労働局の発表によると、大豊製罐の工場内で2014年1月27日、ある労働者がフォークリフトと接触して負傷し、4日以上休業した。

この場合、事実関係を記載した「労働者死傷病報告書」を淀川労働基準監督署長に提出しなければならないが、同社はフォークリフトによる災害であることを隠し、「労働者が転んで負傷した」とする虚偽の報告書を提出した。

同労働局では「いわゆる『労災隠し』が横行することとなれば、労働基準行政の的確な推進を揺るがすこととなりかねない」とこの事案を重視する姿勢を示し、「労災隠しを行った事業者に対しては、司法処分など厳正に対処する」と強調している。