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フォーク接触防止措置講じず、大和紙器を書類送検

2018年9月27日 (木)

事件・事故フォークリフトを用いる作業で労働者との接触防止措置を講じなかったとして、茨木労働基準監督署が25日に段ボールシートや段ボールケースの製造販売を手がける大和紙器(大阪府茨木市)と同社の大阪工場長を労働安全衛生法違反の疑いで大阪地検に書類送検したと発表した。

同社は4月10日、大阪工場内で工場長が労働者にフォークリフトを使用して原紙の運搬作業を行わせるに当たり、フォークリフトが運搬している積荷である原紙に接触する危険があるにもかかわらず、接触防止措置を講じないで、ほかの労働者に人力で紙管などの運搬作業を行わせるためフォークリフトの進路内に立ち入らせた、とされている。

これにより労働者が、床に立てて置かれた原紙とフォークリフトで運搬していた原紙との間に挟まれ、同日死亡した。労働安全衛生法では、フォークリフトまたはその積荷と労働者が接触しないよう、接触の危険のある箇所に労働者を立ち入らせてはならないと規定されている。ただし、誘導する者を配置し、その者にフォークリフトを誘導させるときはこの限りではないが、同社は誘導者を配置していなかったという。