ヤマト、越境EC機能強化へ中国フォワーダーに出資

ロジスティクスヤマトホールディングスは2日、香港ヤマト運輸が東アジアでフォワーディング・通関・保税倉庫・配送機能を強化するため、11月30日に中国広州市に本拠を置く国際物流会社「広州威時沛運集団」（WTD）に出資することで合意したと発表した。

これまでヤマトグループは主にアジアでロジスティクスや宅急便サービスを展開し、特に華南地域でアライアンス先を選定していた。今回の出資により、WTDの機能を取得することで国際物流機能を拡充し、日本‐中国、東南アジア‐中国、中国‐欧米など越境ECを支えるクロスボーダー輸送の強化につなげる。

さらに、広州を日本、欧米など各国との東アジアの玄関口（ゲートウェイ）に位置付け、陸・海・空の輸送手段を組み合わせ、アジア全域へ本格的なクロスボーダー輸送サービスを提供していく。

出資先のWTDは特に広州で通関件数・フォワーディング取扱高・保税倉庫面積・中国香港間のクロスボーダー陸運などで高いシェアを持っており、近年では越境ECの市場拡大に伴い事業を広げ、航空会社などとのパートナーシップや多様なライセンス・資格を保持。ヤマトグループとは、雅瑪多国際物流の設立時以来のパートナーとしての関係がある。