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国内山形県とヤマト運輸、ANA総合研究所（東京都港区）は9日、県産品の国内外への販路拡大に向けた連携協定を締結した。
山形県は高級ブランド米「つや姫」、生産量が全国1位の「さくらんぼ」「ラ・フランス」など、多くの農産物の産地として知られるが、これらの農産物を首都圏、関西圏、香港や台湾、シンガポールなどの海外に向けて販路を拡大する取り組みを強化するため、宅配のヤマトと航空輸送のANAグループとタッグを組むことにしたもの。
国内の地方主要都市や海外への販路拡大を促ためには、国内外の消費者ニーズの把握、農産物輸送時の鮮度保持、輸出時の通関手続きなどを改善する必要があると判断したとみられる。
ヤマト運輸とANAグループは、国内の輸送リードタイム短縮だけでなく、沖縄国際物流ハブを基点としたアジア圏への素早く高品質な輸送網を構築し、日本全国の「旬」の食材を鮮度を保ったままアジア圏へ届ける「産直・お取り寄せモデル」に取り組んでいる。
ヤマト運輸とANAグループは、アジア圏へ最短翌日に届ける国際間の小口保冷輸送サービス「国際クール宅急便」などの輸送サービスを活用し、高品質な県産品を鮮度を保ったまま海外まで配達する。また、生産者や事業者が海外とのビジネスを積極的に安心して展開できるよう、輸出支援セミナーの開催や輸出時に必要な書類の作成などをサポートし、海外販路の拡大を支援する。
さらに、庄内空港を活用した新たな輸送スキームを構築し、国内外への輸送リードタイムの短縮に向けて取り組む。
