
▲雪輸送用コンテナバッグ「SnowTaicon」に雪を充填する様子(出所:太陽工業)
荷主太陽工業は9日、新潟県南魚沼市が進める雪資源活用事業に参画し、雪を全国へ運ぶ新たな物流スキームを構築したと発表した。雪輸送用のコンテナバッグ「SnowTaicon」を使い、ヤマトボックスチャーター(東京都中央区)の「JITBOXチャーター便」で輸送する。冷凍車などの特殊車両を使わず、共同輸配送ネットワークで雪を届ける仕組みとする。
南魚沼市は豪雪地帯として雪を食品保存、冷房、観光などに活用する「利雪」に取り組んでいる。一方、遠隔地で使うには冷凍車や専用輸送の手配が必要になり、輸送費が案件ごとに変動しやすいことが普及の課題となっていた。今回の仕組みでは、雪を詰めたSnowTaiconをロールボックスパレット単位でJITBOXチャーター便に積載。貸切輸送ではなく既存の共同輸配送網を使うことで、手配の柔軟性を高め、RBP単位の料金設定によりコストを見えやすくする。
SnowTaiconは、太陽工業のフレキシブルコンテナバッグ「タイコン」をベースに、雪輸送向けに開発した。防水性、強度、作業性を考慮した仕様で、輸送中の雪解け水対策として、雪をポリエチレン袋、SnowTaicon、不織布の3層で覆う。運用初期はワンウェイ使用を基本とし、回収負荷を抑える。
初回輸送は、7月22日から26日までベルーナドームで開催される埼玉西武ライオンズ公式戦の場内イベント向けに実施する。南魚沼市清水の市営貯雪場からベルーナドームへ、7月21日から25日まで毎日輸送し、輸送量は1日3000キロ、計1万5000キロ。SnowTaiconは30袋を使用する。輸送された雪は「雪の広場」の設置に使われる。
太陽工業は今後、イベントや暑熱対策などで雪の活用可能性を検証し、継続的な供給モデルの構築を目指す。あわせて、融解抑制を含む製品仕様の高度化や、繰り返し使えるリターナブル仕様の検証も進める。
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