サービス・商品物流ITを手がけるEPG(ドイツ)は8日、WMS(倉庫管理システム)「LFS」とキューブ型自動倉庫「AutoStore」を連携する標準インターフェースを、業界向けソリューションとして展開していると発表した。複数の導入案件で稼働実績を重ね、現在は同社の「EPG ONE Suite」の標準構成要素として提供している。
EC(電子商取引)、ファッション、補修部品物流などでは、短納期化や品ぞろえの拡大、倉庫スペース費用の上昇を背景に、高密度で処理能力の高い自動化設備への需要が高まっている。AutoStoreは保管密度を高めながらピッキング性能を確保できる仕組みとして導入が広がっており、EPGは早期からLFSとの標準連携機能の開発に取り組んできた。

(出所:EPG)
同インターフェースは、入荷・格納、補充管理、ピッキング、注文集約などの主要工程をWMS側で一元制御する。LFSが中央制御基盤となり、在庫更新、注文優先順位、ビンの移動などをリアルタイムで処理するため、追加のミドルウエアや個別開発を抑えながら、自動倉庫と倉庫運用を連動させられる。
独B2B卸売のアクロでは、多品種の商品構成や変動の大きい注文、当日出荷への対応が課題となっていた。AutoStoreとLFSの連携により、保管密度の向上、処理時間の短縮、庫内の可視性向上につなげている。ファスナーメーカーのYKK(東京都千代田区)では、生産供給プロセスにAutoStoreを組み込み、在庫変動をLFSでリアルタイムに処理することで、製造と物流の双方に対応する運用信頼性を確保している。
EPGはドイツ・ボッパルトブッフホルツの本社に、AutoStoreの実機を備えたデモ環境も設置している。ビン、ロボット、CarouselPort 4.0ワークステーション、ミニグリッドを用意し、保管、補充、ピッキング、注文集約までの一連の処理を確認できる。顧客やパートナー向けの検証に加え、標準機能に組み込む前の新機能テストや、導入前のチーム教育にも活用する。
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