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入港税23%減免

商船三井の省エネプロペラ装置、バンクーバー港が認定

2017年2月6日 (月)
商船三井など3者開発の省エネプロペラ装置、バンクーバー港から選定
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ロジスティクス商船三井は6日、西日本流体技研(長崎県佐世保市)、ナカシマプロペラ(岡山市東区)と開発したプロペラ装着型省エネ装置「PBCF」がカナダのバンクーバー港の環境プログラム「EcoAction Program」で水中騒音低減技術に選定されたと発表した。

この環境プログラムは、環境汚染を低減する設備を持つ入港船に港費を割り引く制度。1月1日からPBCFを搭載してバンクーバー港へ寄港する船は、同プログラムのブロンズレベルと認定され、入港税が23%減免される。

PBCFは、プロペラのキャビテーションと呼ばれる水中で気泡が発生・消滅していく現象を減らすことにより、水中騒音を低減させ、海中に生息する哺乳類の生態への影響を軽減させる装置。

PBCFは1987年の販売開始以来、プロペラ後方に発生するハブ渦を消してプロペラ効率を改善させ、船舶の燃料消費量を3-5%削減できる省エネ装置として、3000隻以上の船舶に搭載されている。加えて、水中騒音を特定の周波数域で3-6デシベル低減させる効果も水槽試験で確認されており、こうした点が評価され、バンクーバー港から選定された。