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商船三井、プロペラ効率改善装置が環境賞受賞

2020年6月12日 (金)

環境・CSR商船三井は12日、グループ会社の商船三井テクノトレードが販売する、プロペラ効率改善装置「PBCF」(プロペラ・ボス・キャップ・フィン)が第21回物流環境大賞で物流環境負荷軽減技術開発賞を受賞したと発表した。

▲プロペラに装着した「PBCF」(写真の赤丸)

1987年に商船三井、西日本流体技研、ミカドプロペラ(現ナカシマプロペラ)の3社によって開発された「PBCF」は、プロペラ後流に発生するハブ渦を消すことで損失エネルギーを回収し、プロペラ効率を改善するもので、非搭載船と比べ3%から5%の燃費を向上させる効果がある。

また、プロペラによって水中で気泡が発生し消滅する現象が減ることで、クジラなどの水中哺乳類の繁殖に悪影響を及ぼす「水中騒音」が軽減される。バンクーバー港(カナダ)の環境プログラム「エコアクション・プログラム」では、海洋生物の環境保全に貢献するとして、「PBCF」搭載船に対する港費優遇措置が実施されている。

同製品は現在3400隻を超える船舶に搭載されており、同社では「今後も環境・エミッションフリー事業を推進・育成し、世界各地・各港の環境保全に寄与する」としている。

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