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大新合板工業、木造倉庫の汎用モデルで国の補助採択

2017年2月7日 (火)

行政・団体国土交通省は6日、持続可能性の高い建築物のうち、CLT工法など新たな木質建築材料を用いた工法で木造建築の実証と居住性の実験を行う2016年度の補助金事業で、当初予算分の「第2回採択プロジェクト」と2次補正予算分の採択プロジェクトとして11件を採択したと発表した。

採択プロジェクトのうち、倉庫は1件。大新合板工業(新潟市東区)は、CLTの木部材特性を活かしたユニット化による平屋建て中規模木造倉庫(300平方メートル)の汎用モデルを提案する。補助限度額は3000万円。

計画では、水平力を負担するCLTユニットの間に鉛直力のみを負担する軸組壁ユニットを配置し、CLT部材の特性を活かした経済的な倉庫の汎用モデルの確立を目指す。CLTパネル、軸組壁パネル、屋根トラスは工場組立てで現場作業を効率化し、工事費を抑えて工期を短縮する。

CLTを耐力壁、耐風梁として利用しつつ、材料や工法、生産システムを工夫して整備コストを低減することにしており、敷地が積雪地であることから積雪による荷重変形特性の検証を実施するとともに、大地震時の強度特性の検証、大空間の音環境改善の検証を行う。