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最近の脱線10件のうち8件が貨物列車

23日未明に室蘭線で貨物列車脱線

2017年2月23日 (木)
23日未明に室蘭線で貨物列車脱線
空白(画像:JR北海道H5系、提供:JR北海道)

ロジスティクス23日3時59分頃、北海道の室蘭線洞爺・有珠間(北入江信号場構内)で隅田川貨物ターミナル発札幌貨物ターミナル駅行きの貨物列車が脱線した。この事故の影響で貨物列車に遅れが発生している。

脱線事故が発生したのは長万部から44キロ離れた地点で、3時59分頃、この列車の運転士から機関車前頭車の後ろ2軸が進行右側に脱線しているとの連絡が指令センターに入った。現在、貨物列車は北入江信号場構内(洞爺・有珠間)の2番線に停止している。原因は調査中。

6次頃の天候は曇り、外気温マイナス0.1度、風速は毎秒0.9メートル、最低外気温(1時時点)はマイナス1.7度だった。

脱線した軌道の構造は50Nレール、PCマクラギ。直近では22日10時に徒歩巡視で線路検査(洞爺-有珠間)を実施しており、その時点では異常がなかったという。また、2016年11月30日に高軌道検測車(マヤ車)による軌道変位検査を実施したが、整備基準値を超える軌道変位はなかった。

事故により、倶知安室蘭線道路踏切で監視カメラが火花を確認したほか、入江町踏切踏切ガードレール、倶知安室蘭線道路踏切のガードレール、ケーブル防護マクラギカバー、北入江町踏切の踏切敷板、北入江信号場構内ポイント、同マクラギ、地上子(洞爺-有珠間複数か所)がそれぞれ損傷している。

JR北海道のまとめによると、最近発生した列車脱線事故10件のうち8件が貨物列車によるもの。

■最近の列車脱線事故

年月日発生時間線区発生場所種別列番概況
2011.5.2721:56石勝線清風山信号場特急列車4014D車輪形状不良により部位品が落下、それに乗り上げ脱線
2012.2.2922時函館線八雲駅構内普通ワンマン列車890Dポイントのフランジウエイ部の圧雪に車輪が乗り上げ前3軸が脱線
2012.2.1620:51石勝線東追分駅構内貨物列車2092雪によりブレーキが効かず脱線
2012.3.78:29留萌線箸別駅-増毛駅間普通ワンマン列車4931Dのり面からの雪崩と土砂に乗り上げ脱線
2012.4.265:36江差線泉沢駅-釜谷駅間貨物列車3061コンテナ荷物の偏積により脱線
2012.9.1119:26江差線釜谷駅-泉沢駅間貨物列車2050コンテナ荷物の偏積と軌道の複合変位により脱線
2013.8.179時函館線八雲駅-山越駅間貨物列車3098熱田川から氾濫した大量の水などにより道床が流出して軌道が変形し脱線
2013.9.1918:05函館線大沼駅構内貨物列車8054軌道変位を放置し脱線
2014.6.224:12江差線泉沢駅-札苅駅間貨物列車7066コンテナ荷物の偏積と軌道の複合変位により脱線