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貿易円滑化協定発効、世界のGDP1兆ドル押し上げ

2017年2月23日 (木)
貿易円滑化協定発効、世界のGDP1兆ドル押し上げ
空白(画像:ロベルト・アゼベド世界貿易機関(WTO)事務局長、出所:WTO)

国際22日、WTO(世界貿易機関)の貿易円滑化協定が発効した。1995年のWTO設立以降、初めて全加盟国が参加して作成された協定で、インターネットでの貿易手続きの公表や輸入申告書類の事前受理など税関手続きの透明性の向上や迅速化が図られる。

発効により、日本企業が輸出先で直面することの多い貿易手続の不透明性、恣意的な運用などの課題改善が期待されるほか、完成品の輸出だけでなくサプライチェーンを国際的に展開している企業の貿易を後押しする効果が見込まれる。また、途上国も貿易取引コストの低減による貿易・投資の拡大、不正輸入の防止、関税徴収の改善が期待される。

民間シンクタンクの試算では、協定発効により世界全体で1兆ドル(113兆円)のGDP押し上げ効果が見込まれている。