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トラック運送業の営業利益率、4年連続赤字、全ト協調べ

2012年3月13日 (火)

話題全日本トラック協会は13日、運送事業者の経営状況を分析した「2010年度決算版経営分析報告書」をまとめた。この報告書は1992年度から発行しているもので、今回で20回目となる。全国の事業者2307社(有効数)から提出された「一般貨物自動車運送事業報告書」を基に、10年度の決算内容を分析した。

 

トラック運送事業では、営業赤字企業の割合が過半数を占める状況が続いており、10年度は58%(1333社)と前年度に比べ増加した。特に車両10台以下(728社)では6割を超えて(456社)推移している。

 

また、トラック運送事業の売上げに当たる10年度の売上高(貨物運送事業収入)は1社平均1億9217万8000円で、前年度に比べマイナス1.5%と5年連続して減少し、営業利益率はマイナス0.7%で4年連続の赤字となった。

 

報告書では「トラック運送業界は、国内の景気回復の遅れによる輸送量の低迷や、軽油価格の再上昇に加え、安全・環境対策関連のコスト増といった厳しい局面に置かれ、多くの中小事業者が事業存廃の岐路に立たされているというのが実態」と指摘している。

 

■詳細は下記URLを参照。
http://www.jta.or.jp/keieikaizen/keiei/keiei_bunseki/img/H22_keieibunseki_kessan.pdf