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京大・小森准教授、真横に移動できる乗り物開発

2012年3月23日 (金)
小森准教授が開発した一人用の乗り物「Permoveh」

小森准教授が開発した一人用の乗り物「Permoveh」

話題京都大学はこのほど、同大学の小森雅晴工学研究科准教授(機械理工学専攻)が、真横などどの方向にも移動できる乗り物を開発したと発表した。京大ではこの技術について「工場や倉庫で用いる移動車両や搬送車、コンベアなどに応用可能と考えらる」としている。

 

小森准教授が開発した一人用の乗り物「Permoveh」は、前後・左右・斜めのどの方向にも移動可能な全方向駆動車輪を用いることにより、前後だけでなく真横にも斜めにも移動することができ、その場で回転して向きを変えることができる。

 

これにより、これまでの車いすや高齢者用移動装置で苦労することが多かった、病室やオフィス、エレベータなどの狭いスペースでの移動が簡単になる。人と同じようにどの方向にも移動でき、向きを変えることができることから、周囲の人と調和して移動できるパーソナルモビリティとして利用することができる。

 

また、工場や倉庫では無人搬送車やフォークリフトなどの搬送車両が多く用いられているが、これらが真横に移動することができれば、切り返し作業のために余分なスペースを確保する必要がなくなり、空いたスペースを有効利用できるようになる。

 

切り返し作業をすることなく、直接に真横に移動することができるため「運搬作業時間の短縮が可能であり、生産現場の効率化に貢献する」と期待。さらに、全方向駆動車輪はコンベアと組み合わせて用いることで、物品の選別作業が可能になるとしている。