荷主プロロジスは27日、全世界の同社の従業員が一斉にボランティアに取り組む「IMPACT Day」(インパクトデー)を5月19日に実施したと発表した。
プロロジスは、毎年5月の第三金曜日にインパクトデーを実施しており、今年で5回目。ボランティアでは世界中の同社従業員がオフィスを離れ、教育や福祉、環境などに関連する各種NPO団体と協力し、各国で活動する。
ことしは、住まいの改善・確保、コミュニティの発展に取り組む特定非営利活動法人ハビタット・フォー・ヒューマニティとパートナーシップを組み、人員・資金面での支援を実施した。
世界22のプロロジスオフィスがハビタットと協働して活動を行ったほか、世界18か国71オフィス、計1300人以上が各地でボランティアを行った。日本では、118人の全従業員のうち116人が、関東と関西に分かれて活動した。
関東では、プロロジス東京オフィス、プロロジス・リート・マネジメント従業員103人が、児童養護施設「星美ホーム」(東京都北区赤羽)を訪れ、建物内壁・外壁のペンキ塗り替え、錆びついた遊具の塗装、敷地内の草むしりや樹木の剪定、建物全体の窓の清掃、排水溝の清掃、洗車などを行った。
星美ホームでは、施設老朽化が進む中メンテナンスにかけられる人員が慢性的に不足していることから、今回、ハビタット・ジャパンとプロロジスが同ホームとの打ち合わせを重ね、ニーズに合わせて活動した。また、「プロロジス基金」から資金を援助。同ホームで数年以内に予定されている建物の建て替え資金などに充当される。
一方、関西ではプロロジス大阪オフィスの従業員13人が関西国際空港近くの海岸で、大阪湾に生息する生き物を調査した。
プロロジスでは、特定非営利活動法人環境技術振興会と協働し、波有手海岸(大阪府阪南市)を同社のの担当として3年前から調査に参加。エリア一体の清掃や、生き物の分布調査・記録を行っている。
この活動は、戦後の経済成長期に大阪湾の生物生息環境の悪化する中で、大阪湾環境再生連絡会が各地の湾岸生物を調査することを目的として2007年から行っているもの。行政・大学を含むさまざまな団体や一般市民が参加して、湾岸一帯の「一斉調査」として行われており、民間企業としてはプロロジスが唯一参加した。