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ボーダレス・ジャパン、ケニアの農業SCM子会社化

2017年7月7日 (金)
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国際ボーダレス・ジャパン(東京都新宿区)は7日、ケニアで貧困や食糧問題の解決に取り組む農業SCM会社「アルファジリ社」の全株式を取得し、子会社化したと発表した。

今後はアルファジリ社に資金、人材とこれまでのビジネスで培ったノウハウを提供し、アルファジリは独自の農業マネジメントノウハウをボーダレスグループに還元していく。

アルファジリ社は青年海外協力隊でケニアの大豆普及に取り組んでいた薬師川智子氏(29)が2016年2月に起業した「農業サプライチェーンマネジメント」会社で、深刻な貧困と食糧問題を抱えるケニアで、農産物のサプライチェーンを上流から下流まで整備・改善し、農家の生活向上と高品質な農作物の安定供給に取り組んでいる。

現在はケニア・ミゴリ郡の小規模大豆農家に対し、種子や肥料の貸与・農業指導などの生産量と品質を向上させるシステムを提供することで、収入向上をサポート。収穫された高品質な大豆を安定価格で買い取り、現地の加工メーカーに販売している。

初年度となる16年度は契約農家410人から100トンの大豆を買い取った。今後は大豆以外の農作物へと取り扱いを広げ、2020年に年間契約農家1万人を目指すとしている。

ボーダレス・ジャパンは、「ソーシャルビジネスで世界を変える」ことを目指し、社会起業家のプロフェッショナルが集うプラットフォームカンパニーとして07年3月に創業。これまでに、「差別偏見」「貧困」「環境問題」などの社会問題を解決する9事業12部門を国内外で展開し、16年度の売上高は33億円となった。