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東京都、世界初の貨物輸送評価制度を開始

2012年3月29日 (木)

行政・団体東京都は28日、自動車からのCO2排出量を削減する新たな仕組み「貨物輸送評価制度」を2012年度中に試行し、13年度以降に本格施行すると発表した。昨年12月から行っていた意見募集に寄せられた声を踏まえ、世界最大規模のデータ収集に基づく初のトラック輸送に関する実燃費評価制度案をまとめたもの。

 

貨物輸送評価制度は、運送事業者によるCO2削減の取り組みについて、実走行燃費で評価する世界初の指標を開発し、評価を三段階の格付けで分かりやすく公表するもので、荷主企業や消費者は運送サービスを利用する際に一定の評価を得た事業者を選択するなど、荷主の立場でCO2削減に寄与する仕組みづくりが狙い。運送事業者は継続的な取り組みによる評価結果をアピールすることで、受注機会の拡大につなげることを期待できる。

 

評価の対象となるのは、都内に物資を輸配送する貨物自動車運送事業者で、評価申請には、車両1台ごとの燃料供給量と燃料供給ごとに記録した1台ごとの走行距離に関する1年分の燃費管理記録が必要。

 

評価申請した運送事業者は「☆」から「☆☆☆」までの3ランクで評価される。車種・重量に応じて設けた39グループで、実走行燃費の偏差値の平均をもとに評価を行う。

 

試行期間となる2012年度は、2011年12月までの記録が残っている事業者向けに、5月に申請要領の公表、6-7月に申請受付、8月に評価書を交付するスケジュールで行う。

 

■詳細は下記URLを参照。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2012/03/DATA/20m3s300.pdf