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アスクル、物流子会社の書類送検公表

消防法容疑対象は速乾朱肉などの危険物商品、アスクル

2017年7月28日 (金)

話題アスクルは28日午後、物流子会社のアスクルロジストとその社員1人が同社物流拠点「アスクルロジパーク首都圏」で2月16日に発生した火災に対する消防法違反容疑で、埼玉県東入間署からさいたま地検に書類送検されたと発表した。

同社は火災発生後の対応措置を改めて説明するとともに、「このような事態は極めて遺憾であり、関係者に多大な心配と迷惑をかける事態となったことについて、改めて深くお詫びする」とのコメントを出した。

同社とアスクルロジストは、4月に当局から消防法違反の指摘を受け、その直後から全物流センターで対策に着手したが「捜査に支障をきたさぬよう公表を控えていた」として、書類送検されるまで公表を控えることで捜査に協力してきたことを説明。

また、容疑の対象となっている危険物が、同センターで保管していた手指消毒剤、速乾朱肉、トイレの芳香剤、消毒用エタノール、育毛剤、ネールカラー、アロマオイル、ボンド、スプレー式のり――といった商品の管理方法に関するものであることを明らかにした。

▲消防法上の 危険物に該当する商品の例 (出所:アスクル)

同社によると、火災以前も商品の新規採用時に危険物管理の対象となる商品か否かの確認を行っていたというが、現在は「より高い情報の正確性を担保する」ため、採用時に供給元に対して危険物該当商品かどうかを示す根拠書類の提出を求め、書類がない場合は商品登録ができないよう、システムによる統制を強化する体制強化に取り組んでおり、8月にも対応を完了するとしている。

また、物流センターで商品の入荷検品を行う際、危険物管理の対象となる商品の場合は、商品バーコード読み取りによって自動的に在庫場所が危険物倉庫内に指定されるシステムを導入。すべての危険物管理対象商品が漏れなく危険物倉庫に在庫されるように対応している。

これまでは物流センターから在庫状況報告を受ける運用をとっていたが、こうした報告によるチェック体制を改め、アスクル社内から物流センター内部の危険物の在庫配置状況がリアルタイムに把握できるシステムを導入し、8月中に全センターで導入を完了する。