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輸送能力情報シェアし車両と貨物マッチング

SBS、次世代物流シェアリング基盤の情報公開

2017年8月3日 (木)
空白

ロジスティクスSBSロジコムは3日、ITによってトラックの輸送能力を“シェアリング”し、その情報を基盤としてスポット貨物と空き車両を自動マッチングする仕組みの実用化に向け、専用のサービスウェブサイトを開設した。

2015年から「カスピアンプロジェクト」として、動態管理によってトラックの生産性を高めることに取り組んできた成果を踏まえ、輸送ニーズに最適な車両を自動的に割り当てる物流シェアリング・プラットホームの開発と実用化にメドが立ったことから、サービス名を「iGOQ」(イゴーク)として専用サイトを立ち上げた。

同社はこれまで自社車両1000台で実証実験を行い、リアルタイム動態管理を用いた配送ルートの最適化や空車の把握、手待ち時間・到着時間の見える化を実現、トラックの生産性改善や顧客サービスの向上といった効果を確認したが、多くの物流事業者が一運行当たりのコスト増に直面している実情から「コストを上げずに車両を確保し効率的に運行するにはシェアリングが有効」だと判断。

これまで取り組んできた動態管理の進化形として、輸送能力をシェアリングし、トラックと荷物を自動マッチングする物流シェアリング・プラットホームとしてiGOQを立案した。今秋にも利用を開始できるスケジュールを想定しており、9月から参加メンバーの公募を開始するという。

今秋から第1段階としてシェアリング機能の提供を「半自動マッチング」で開始し、18年にフル自動化を実現した上でiGOQを完成させる計画。

専用サービスサイトでは、iGOQで実現できることの説明のほか、物流事業者が同サービスに参加するための手続きなどを紹介。今後、プロジェクトの一環として無償アプリやスマートフォンのレンタルサービスを展開する方針だが、その詳細や申込み方法などを段階的に公開していく。

■専用サービスサイト
https://igoq.jp

■問い合わせ先
SBSロジコム輸送営業開発部
TEL:03-3829-3441
メール:c_project_info@sbs-group.co.jp