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関空物流「ニュービジネスモデル」に4事業選定

2012年4月2日 (月)

メディカル近畿地方整備局はこのほど、関西国際空港を活用した国際物流の活性化を目的に民間企業の取り組みを支援する「関空物流ニュービジネスモデル促進事業」として、4事業を選定した。

 

選定されたのは、「中国向け鮮魚輸送モデルの本格事業化」(ANAロジスティクスサービス)、「関西国際空港を利用した食品輸出物量の拡大」(関空運輸、ひろ)、「医薬品貨物専用保冷ドーリーの製作と運用」(CKTS)、「アジアのハブ空港を目指すKIXゲートウェー提案」(日本通運)――の4事業。

 

ANAロジスティクサービスは、トライアルを行った「関空発中国向け鮮魚快速輸送モデル」を活用し、上海を中心に新規顧客開拓を行い、日本産鮮魚の輸出拠点として関西圏の海産物を定期輸送する。

 

関空運輸とひろによる「関西国際空港を利用した食品輸出物量の拡大」は、完全24時間空港、各都市への直行便を利用し、リードタイムを短縮した輸出モデル実現、関空での食品輸出拡大を目指す。また、LLP(有限責任事業組合)を設立し、生産者、流通会社、物流会社が共同体で活動することで、効率的な新市場の開拓を行う。

 

CKTSが実施する「医薬品貨物専用保冷ドーリーの製作と運用」では、航空機から医薬品貨物を取り卸し、ランプから現在運用中の医薬品定温庫「KIX-Medica」へ搬入するまでの搬送中の温度管理を行うことで、KIX-Medicaと組み合わせた関西空港での医薬品クールチェーンを完成させる。

 

日通は、トランジット貨物の取扱拡大への取組みとして、東南アジア発関空経由欧米向け貨物の取扱い拡大を図るとともに、南アジア発関空経由欧米向け航空輸送(エア&エア)、上海など東アジア発大阪南港、関西空港経由欧米向けシー&エア輸送サービスを構築する。