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データマイン調べ

アジア発米国向けコンテナ、9.8%増で過去最高更新

2017年8月18日 (金)

調査・データ米データマイン(マイアミ)がこのほどまとめたアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績によると、7月のアジア主要10か国・地域発のコンテナ輸送個数(TEU、B/L・母船積地ベース・実入り・FROB含まず)は、9.8%増の140万TEUとなり、単月実績では過去最高を記録した。1月からの累計も5.6%増の872万TEUで過去最高となった。

アジア発の主要品目(HS2桁)の動きは、全体の17%を占める家具類が17.9%、9%を占める機械類が12.6%の二桁増で、続く電子機器、自動車関連、プラスチックがそれぞれ4.1%、5.5%、9%の増加を示し、上位10品目合わせて9.1%増えた。これらの合計割合は63%となった。

アジア国・地域別では、アジア発の63%を占める中国発が12.1%増、1月からの累計でも7.4%増。2位は韓国発で、45%を占める自国分が3.9%減となったのに対し、27%を占める中国からの積み替え分が13.1%増だったことで5.5%増となった。1-7月累計は横ばい。

3位台湾発は13..5%減で1-7月累計も2.3%減、4位香港発は11.3%増、1-7月累計は3.3%増、5位シンガポール発は11.2%減と17か月連続のマイナスで1-7月累計も15.4%減少した。6位ベトナム発は52.4%の大幅増で1-7月累計も34%増、7位日本発(直航分)は3.6%の増加で1-7月累計では6%増となった。

一方、日本発米国向け直航分に対する、韓国などアジアハブ港経由の積み替え分は、韓進破綻後、減少傾向が見られていたが、2月を底に7月までは増加傾向を示している。韓国経由とともに中国経由も増加し、船社別シェア(1年間)と日本港シェアにも変化があった。

船社では邦船3社がシェア26.5%、MSC、APL、マースクがそれぞれ21.5%、15.8%、14%と上位4社で78%(8割)を占めた。国内港では博多に続き、横浜、名古屋、神戸などが上向きとなった。

アジア10か国・地域発に対する米国港の動きは、ロサンゼルス11.9%増、ロングビーチ16.5%増、タコマ25.6%減で、西岸5港平均が9.5%増だったのに対して、NY・NJ9%増、サバンナ6.1%増、ノーフォーク17.1%増、ヒューストン27.2%増と東岸・ガルフ5港平均も10%増だった。