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アジア発米国向けコンテナ、過去最高水準続く

2017年9月12日 (火)

調査・データ米国データマイン(マイアミ)が11日に発表した8月のアジア発米国向け海上コンテナ輸送実績によると、アジア主要10か国・地域から米国に向かったコンテナは6.6%増の145万TEUとなり、単月では過去最高を記録した。1月からの累計も5.7%増の1017万TEUで過去最高。

全体の16%を占める家具類(HS94)が13.7%増となったほか、8%を占める機械類(HS84)が15%増、電子電機(HS85)と玩具・運動具(HS95)は横ばい、アパレル(HS61)は3.4%減、プラスチック(HS39)が4.4%増、自動車関連(HS87)は1.6%増――となった。上位10品目のシェアは62%で、前年同月実績と比べて5.6%高まった。

国・地域別では、アジア発の64%を占める中国発が8.5%増、1-8月累計では7.5%増となり、ベトナム・タイとともにアジア全体をけん引した。

韓国発は8.1%増えた。46%を占める自国分が3.2%増、37%を占める中国発積み替え分が13.8%増となった。累計は1%増。

台湾発は12.9%減で累計も3.6%減、香港発は0.1%増で横ばい、累計は2.8%増。ベトナム発は34.3%の大幅増で累計も34%増、シンガポール発は13.2%減と18か月連続のマイナスで累計も15.2%減。ベトナム、中国からの積み替え貨物量の減少が主因と見られる。

日本発(直航分)は0.4%減の横ばい、1-8月の累計は5.8%増となっている。日本発韓国経由の積み替えは韓進破綻後、減少したが、2月を底に増加傾向を示している。8月も前年比では4.8%減だったが、前月比は1.4%増となっている。

アジア発に対する米国10大港の動きとしては、ロサンゼルス4.3%増、ロングビーチ16.2%増に対し、タコマが15.0%減。シアトルは28.7%増で、西岸5港合わせて7.2%増。東岸・ガルフは、NY・NJ港が4.6%増、サバンナ5.8%増、ノーフォーク3.5%増、ヒューストン1.2%増で、5港合わせて4.6%増だった。