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福島国家石油ガス基地で備蓄ガス放出訓練

2017年8月21日 (月)

環境・CSR石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC、東京都港区)は21日、国から委託を受けて管理している福島国家石油ガス備蓄基地(長崎県松浦市)で今月15・16の両日、国家備蓄石油ガスの放出訓練を実施したと発表した。

訓練では緊急時を想定し、福島基地で国が備蓄する備蓄ガス2000トン(プロパン)を外航船「SUNNY VISTA」(サニービスタ)へ放出した。福島基地を操業している九州液化瓦斯福島基地が主体となって行った。

同基地は2005年10月に操業を開始し、緊急時の国備ガスの放出を想定した訓練を08年度から毎年実施、今回が10回目となった。当日は訓練従事者の役割別に色分けしたビブスの着用による指揮・命令系統の明確化、プロジェクターなどを活用した作業手順の確認、状況説明といった訓練内容の「見える化」を実施。

新たに情報伝達訓練として長崎税関佐世保税関支署、門司税関伊万里税関支署の協力を得て、実際の緊急放出に必要となる事務手続きを想定した外国貨物運送申告(模擬申告)を行った。

また、訓練の実効性を検証・評価するため、第三者機関(日本LPガス協会)による外部評価も行われた。

■福島国家石油ガス備蓄基地の概要
1998年11月:立地決定
2002年9月:本工事着工
2005年9月:基地完成・操業開始
2008年8月:20万トン備蓄完了
プロパン:5万トン×3基
ブタン:5万トン×1基