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日立、貨物ダメージ情報管理の新製品発売

2017年8月28日 (月)

サービス・商品日立ソリューションズ・クリエイト(東京都品川区)は28日、貨物の運送・保管過程で生じるダメージの「程度」を貨物情報と紐付けて管理するためのモバイルソリューションを発売する。

運送事業者が物流拠点で貨物のダメージ状態を相互に確認し、「いつ、どこでダメージが発生したか」や「その状態・程度」などの記録を残すことで、破損トラブルが発生した際に、自社に責任がないことを証明できるようにする。

物流業界では、これまで貨物のダメージ状態を「ツブレ」「ヤブレ」などの言葉で共有してきたが、現在はダメージの程度が重視されている。デジタルカメラの普及で、画像データから程度がわかる管理は進歩しているが、撮影した画像データをバックエンドのパソコンへ取り込み、貨物の情報と紐づけるなど、煩雑な作業を伴うことが課題となっていた。

日立ソリューションズ・クリエイトが発売するソリューションでは、カメラ機能付きモバイルデバイスを活用し、貨物のダメージ画像の撮影、その貨物を特定するキー情報と貨物のダメージ状態の紐付け作業などを現場で完結する。

例えばダメージ画像をデジタルカメラで撮影した場合、保存された画像データに対して後付で貨物のキー情報を付与する必要があるが、このシステムでは撮影画像を保存するタイミングで、貨物のキー情報、ダメージの程度、貨物の補足情報を一括で記録することが可能で、管理精度を高めることができる。

また、モバイルデバイス上で搬入者・受取者の手書きサインを行う機能や、そのサインを画像データとともに管理する機能、面倒なレポート作成を支援する機能などを用意し、ダメージ状態の記録や相互確認、報告など、貨物のダメージ情報管理に伴う一連の業務負荷を軽減する。オプションとして貨物ダメージ分析機能も提供する。

向こう3年間で関連事業を含め、5億円の売り上げを目指す。